2012年第2回(年末)合同ゼミ&忘年会
2012.12.05
テーマ: 「古生物研究と地球内部研究の最新トピックス」
日時: 2012年12月20日(木) 18:30 – 22:00
場所: 理学部6号館 低層棟1F ロビー
■18:30-20:00 合同ゼミ
・伊庭 靖弘(2G 助教)
「中生代最大の海洋,太平洋からみる軟体動物の進化史」
中生代白亜紀は,顕生代の中で最も温暖化が進行した時代として世界的に注目されています.さらに,白亜紀には地球史最後の超大陸分裂や現在 型の海洋生物群・生態系も出現しており,この時代は,長い時間軸上の環境変動とそれに応答する生物進化を解明する上で優れたターゲットといえ ます.私はこの重要性に注目し,白亜紀における様々な生物現象とその機構を「海洋生物地理区の変容・成立」という大きな枠組の中での理解を目 指してきました.また,最近では,中生代を代表する遊泳性生物であるベレムナイト(頭足類)に注目した研究を展開しています.今後ベレムナイ トを“window”として新たなアイディアで大進化,生態系の進化,多様性変動,環境変動,生物事変等を捉えたいと考えています.本発表で は,私のこれまでと今後の研究についてお話します.
・山本 順司 (3G・総合博物館 准教授)
「5つのマグマ噴出場から探る地球の内部構造」
地球内部から湧き出す溶岩は我々に地球深部の様々な情報を与えてくれる.これまで地球には海嶺・海洋島・沈み込み帯の3種類のマグマ噴出場 が知られていたが,近年,第4・第5のマグマ噴出場の存在が提唱された.この地球深部を探る5つの窓について紹介する.
■20:15-22:00 忘年会
参加費
教員:2500円
研究員:1500円
学生(4年生以上):1000円
学生(3年生以下):無料